麻生区多文化フェスタ2017
▼オープニング演奏
(コクーポン:パーカッション/熊本比呂志、 ビブラフォン/山口真由子 ピアノ/菊地まゆこ)
“麻生区多文化フェスタ2017”は、テレビ、ラジオ、ライブやイベントで活躍するユニット“コクーポン”の「コーヒールンバ」の演奏で華々しくオープンした。「仔象の行進」、「アマポーラ」、「リベルタンゴ」、「ノルウェーの森」など、次々と聴き覚えのある音楽を独自のスタイルで演奏し、やんやの喝采を浴び、中盤は、観客席を増やすほどに盛り上がった。他のイベントに参加の外国人の講師や出演者も楽しんだ。
▼バリ舞踊
インドネシアのバリ島出身の若き魅惑のダンサー、イダ・アユ・ディンダ麗子さんが、バリ舞踊「パンジ・セミラン」を優雅に踊った。お母様のタティさんからも、「この踊りは、インドネシアのある王国の姫が、敵国の王子に会いたくて、男装して名前もパンジ・セミランという、男の名前に変えて、王子に会いに旅立つ踊り」です、と説明があった。
参加者からは、「Bagus!(インドネシア語:すばらしい)」、「衣装も豪華で目の動きから指先まで、とても素敵!」との声が聞かれた。
▼専修大学 三曲研究会
大学生たちの若い演奏家による、日本の伝統楽器“箏&尺八&三味線”のアンサンブル。
和楽器の穏やかなハーモニーが響き渡り、日本の伝統を味わった。
【外国人トーク】
▼ネパールの子どもたち byシュレスタ・ウデス
ネパールの山地の子ども達の写真の映像に合わせて、発展の途上にあるネパールの山地で健気に生活している
子ども達と 、便利な社会で生活する日本の子ども達とを、比較しながらの話であった。ネパ ールの子ども達の様子は、昔の日本の姿でもある。
また、これから発展する将来のネパールを担う子ども達への、ウデスさんの期待と応援する思いが伝わってきた。写真のパネル展示も、好評だった。
▼コートジボワール おもてなしの国 byコナン ローレント
鮮やかな黄色い民族衣装に身を包んだコナンローレントさんによるコートジボワールの紹介。あまり日本人になじみのない、日本から飛行機で約20時間のアフリカの国なので、新鮮な気持ちで聞き入った。民族、自然、食など幅広く紹介があった。
▼中国 内モンゴルの話 byボヤント
中国内モンゴル出身のボヤントさんは、来日17年。まず、モンゴル力士の強さ秘訣を紹介。それはモンゴルの風土と強く結びついている。緑の海ともいえる草原で育てた家畜の肉を食べ筋肉を付け、家畜のミルクや発酵食品によって脂肪を落として更に筋肉が強くなるとのこと。また、日本との関係で、内モンゴルの北側はかつて満州国だったが、欧米諸国の植民地政策と違い、日本は学校を建て人々の教育を行ったとのこと。しかしそれらのことは、中国国内の教育では語られていない。中国国内とは言え、モンゴル文化を大事にしている。普段日本ではあまり耳にする機会の少ないお話を聞くことができた。
【料理】フィンガーフード・パーティー
今年のイベントの一つである料理は、今までの多文化フェスタでは実施されなかった初めての試みであった。
料理の多文化交流をどのような形式にするのが良いか考えた末に、なるべく多くの外国人市民と日本人市民が一緒に楽しめるように、各国の簡単なおつまみ(フィンガーフード)を作り、それを食べながら皆で交流する”フィンガーフード・パーティ”という形式にした。
タイ、韓国、ベトナム、インド、インドネシア、それに日本の6カ国の主婦講師から学びながら作った国際色豊かなおいしい料理が盛り付けられた各人専用プレートを囲み、パーティ会場ではあちらこちらのテーブルで楽しげに会話が弾んでいた。
【ワークショップ&ダンス】byコモンビート
韓国にルーツをもつチュソンさん率いるミュージカルグループ“コモンビート”とのコラボとして4回目となる。今回は15名のコモンビートの若者が歌やダンスを披露。会場がその雰囲気に包まれる。その後、7人ほどのグループに分かれて、異星人が何者か探るため、YesかNoで答えられる質問をなげかけるが、異星人のYes、Noの返事に皆とまどう。実はこの異星人は、異性との会話には恥じらいを見せ、質問者が笑顔だったらYes、笑顔でなくて怖かったりするとNoと答えるのがその種明かし。カルチャーが違うもの同士の対話として、必ずしも言葉のやりとりだけでないことを学んだ。最後は、クリスマスソングに合わせて、皆で輪になって踊り、身心ともに温まるワークショップとなった。
多文化共生ネットワークfromあさお
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